田川郡川崎町のアパートと1階店舗から羽アリが大量に発生したとのご相談を受けて、調査に行って参りました。
1階の店舗には昨晩羽アリが落とした羽や死骸が散乱したままです。
2階のアパートの入居者様に許可を得て、部屋の中にいれて頂くと、このように畳もシロアリに食われています。
シロアリの侵入経路を確認するために床下調査を行います。
床下に入ると早速、白蟻の通り道を確認しました。
蟻道と呼ばれ中はトンネル状になっておりシロアリは行き来しています。
写真は兵蟻(ヘイギ)と呼ばれる仲間を外敵から守る役割のシロアリです。
お客様からすぐにでもやってほしいとご依頼を受けて数日後に駆除工事を着工しました。
写真はベイト剤と呼ばれるシロアリが好んで食べる成分とシロアリ脱皮を阻害する成分が含有された薬剤です。
まず、ベイト剤をシロアリの通り道に設置します。
概ね1カ月後に確認に参りましたが、順調にシロアリがベイト剤を喫食しているのを確認しました。
こちらの蟻道も喫食しています。
写真の茶色い頭のような点が兵蟻の頭で、死骸です。
兵蟻は自分で餌を採取することができず、職蟻から餌を分け与えてもらわなければ生きていくことができません。
ベイト剤は職蟻の脱皮を阻害する成分が含有されており、職蟻が脱皮をする時期になると脱皮ができずに死んでしまします。
そうすると残された兵蟻、本巣にいる女王・王アリは餌を摂取することができず餓死してしまいます。
本巣は地中にあるため確認はできませんので、兵蟻の死骸により巣全体が死滅したと判断をします。
何度か確認に来ましたが、6月1日に設置をして8月31日には、このように兵蟻の死骸を確認しました。S様のアパートの駆除完了までの期間は3カ月でした。
巣の規模、シロアリの警戒状況、シロアリの脱皮のタイミングなどによって駆除完了までの期間は変わってきます。
気温が下がってきた時期に着工すると翌年の夏場まで工事期間がかかることがありますので、ベイト工法による駆除に関しては白蟻の活動が活発な時期に着工されることをお勧めします。
シロアリに関することはお気軽にご相談ください。