福岡にも生息する、家屋に被害を与えるシロアリの見分け方

家で大量の羽アリを発見したら、シロアリだったらどうしようと不安に思う方も多いでしょう。しかし実は羽アリには、駆除が必須な「シロアリ」と家には被害を与えない「クロアリ」の2つが存在するのです。これから、その簡単な見分け方について紹介します。

「シロアリ」と「クロアリ」は見た目で判断できる

シロアリとクロアリの違いは、体形を見れば素人でも簡単に区別ができます。まずは、一番の特徴である羽をよく観察してみましょう。シロアリの羽は4枚ともほぼ同じ大きさですが、クロアリの羽は前後で大きさが異なり、前のほうが後ろよりも大きくなっています。また、シロアリの羽は取れやすい作りのため、半透明の羽が下にボロボロ落ちているのを見つけた場合は白アリの可能性が高いと考えられます。

では次に触角と胴体を見てみましょう。シロアリの触角は数珠状でまっすぐに伸びており、胴にはくびれがなく太いです。一方、クロアリの触覚は「く」の字形に曲がっており、胴にはくびれがあり細いのが特徴です。

このように見た目ですぐに区別はつきますが、調査を無料で行っている専門業者もたくさんありますので、一度確認してもらうとより安心できるでしょう。

シロアリにも種類がある

白アリには「アリ」という言葉がついていますが、実はアリとは全く異なる生態で、むしろゴキブリに近いと言われています。日本には22種類の白ありが生息しており、建物に被害を及ぼすのはそのうちの5種類です。代表的なのはヤマトシロアリとイエシロアリで、それぞれ次のような特徴をもっています。

ヤマトシロアリは寒冷地を除くほとんどの地域に見られ、被害の多くはこの白蟻によるものです。湿った木材を食べて栄養を補給しているため、浴室や湿気の高い床下に被害が集中しています。

イエシロアリは、千葉県以西の温暖な地域、四国、九州などに分布しており、福岡でも多く見られます。屋根裏や床下に大きな巣を作り、そこを拠点として地下から侵入してくるため、家についたシロアリと巣の両方を駆除しなければなりません。被害が家屋全体に及び家が倒壊する恐れもある危険種です。

専門業者に相談するのが確実

「シロアリ」と「クロアリ」の見分け方については、これで問題ないでしょう。ただし、万が一ということもありますので、羽アリが大量に発生した際は数匹を捕まえておいて、専門業者に確認してもらうのがおすすめです。

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