悪徳シロアリ業者の巧妙な手口から身を守るには

福岡をはじめ日本各地のいたるところで、悪徳シロアリ駆除業者による被害が起きています。悪徳業者は、日中ひとりでいる主婦や高齢者をターゲットとしており、自宅に突然訪問してシロアリ駆除の契約を結ぼうとします。その手口は年々巧妙化しているため、訪問販売に気を付けている方でもつい騙されてしまう場合もあります。

では、悪徳業者の巧妙な手口とはどのようなものがあるのでしょうか?その手口と対策についてみていきましょう。

悪徳業者は自分の身分を名乗る際には、会社名や会社の所在地をはっきりといいません。会社名・電話番号・所在地を書いた名刺を出すこともなく「~のほうから来ました。」などといってごまかそうとします。もし、会社名などが書かれた名刺を相手が出してきた場合は、会社や住所をネット検索したり直接電話するなどして、確認することが大切です。また、国や福岡の市町村役場など公的機関の関係者を装って訪問してくるケースもあります。怪しいと思ったらどこの公的機関か尋ねるなどしてみましょう。もちろん、公的機関ではシロアリ駆除のことで個別訪問することはありません。

訪問販売をしている悪徳業者は、無料の床下点検やキャンペーン価格をエサに騙そうとしてきます。しかし、実際のところは無料点検といいながら後でお金を請求したり、もともと高値で設定している料金をキャンペーン価格としているだけです。業者は「今だけの割引料金」「モニター料金で安くなる」「あなただけに割引する」などの言葉で契約させようとしてきます。その言葉に騙されて自宅に入れてしまうと契約を結ぶまで帰らなかったり恫喝してきたりする業者もいます。ですから、インターホン越しで用件を聞くこと、自宅に入れないこと、きっぱり断るなどの対応をしましょう。

業者を自宅に入れてしまった場合は、見積もりを書面で出すように言って、すぐに契約を結ばないことです。福岡の正当なシロアリ駆除業者は、床下や柱など様々な場所を十分に調査して見積もりを出しており、その場で契約を迫るようなことはしていません。駆除で使用する白アリ薬剤や施工手順などの説明もしっかりと行っています。しかし、悪徳業者の場合はろくな調査も行わずに見積もりを出してきます。その見積もりにどんな白アリ駆除薬剤をどれぐらい使用するのか、その薬剤はいくらなのかといった明細が書かれていない場合は、書き直すように伝えましょう。また、見積もりには駆除料金の総額を書いてもらい、追加料金の発生がないか確認することも大切です。このような要求に対してはぐらかす、施工内容・白アリ薬剤を聞いてもはっきりとは答えない時は、はっきり断ることが大切です。自分で断りにくい時は、その場で家族に電話して相談するなどの方法で切り抜けましょう。

訪問販売は特定取引商法によりクーリング・オフ制度を利用できます。クーリング・オフ制度とは、訪問販売などにより短時間で契約を結んだ場合に適用されるもので、契約を結んだ日から8日以内に書面で契約解除を申し入れると契約は解除されます。書面はハガキなどでも十分ですが、郵送する前にハガキの裏表をコピーして残しておくようにしましょう。また、書面を特定記録郵便や簡易書留で郵送すれば、契約解除の書面を郵送した記録が残せます。このような手続を行うことで契約は無効となり解除されますし、支払ったお金も戻ってきます。ただし、悪徳業者の中にはクーリング・オフに応じなかったり脅してきたりする業者もいます。その場合は、国民生活センターに連絡して今後の対応について相談することが大切です。

悪徳業者は様々な手口を使ってきますので、消費者である私たちもシロアリ駆除やクーリング・オフ制度の知識を持ち、毅然とした態度で接するようにしたいものです。

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