白アリ防除の考え方
一般的にシロアリは「駆除」するイメージが多いのですが、被害にあうより前に「予防」することもできますし、大前提“シロアリを棲み着かせない”、“家に近寄らせない”ことが大切だと弊社は考えます。
なぜなら家に近寄せなければ、柱や土台などを食い荒らされる心配もないので耐久性・耐震性が落ちる不安もないのです。
白あり被害に遭いやすい家とは?
シロアリ被害に遭いやすい家はずばり「木造住宅」です。しかしながら木造住宅だけが被害に遭い、その他のマンションなど(鉄骨造、鉄筋コンクリート造)なら大丈夫というわけではありません。シロアリは木材を食べるだけでなく、コンクリートなどをかじる習性もあるのです。そのため、鉄骨造住宅、鉄筋コンクリート(RC造、SRC造)の住宅等でも被害に遭うリスクは充分にあります。
また、白蟻被害に遭いやすい家の目安として「築年数」を謳う業者が多いかと思います。
たしかに「築5年を経過した木造住宅」はシロアリ被害に遭いやすいため、この築年数を目安に住宅のメンテナンスおよび白あり駆除を実施する事は良いことです。しかし、「築年数」ばかりに目を向けるのではなく住宅の「構造」にも目を向けてみましょう。
国土交通省補助事業「シロアリ被害実態調査報告書」によると、基礎構造別蟻害発生率(シロアリ対策をしていない住宅の場合)は、「布基礎+土壌」「布基礎+土間コンクリート」「布基礎+シート」「ベタ基礎」の順でシロアリ被害の発生率が高いと公表しています(平成25年度版)。
布基礎構造の住宅は、「床下が囲まれている」「通風が悪い」「床下が低い」「地盤からの湿気が多い」「木材に米松を使用」等、このような条件を満たしているとシロアリ被害に遭うリスクが高くなると言われております。
しかし、昔ながらの古民家造りの建物では、「高い床下」、「玉石基礎」「クリの土台」など、白蟻が嫌がる環境の場合が多いため、シロアリ被害の発生率は意外と低いです。
まとめますと・・・
- 床下が低い(地面から大引まで40cm以下)
- 床下の換気口が少ない
- 住まいの周囲に川や池、井戸などがある
- 住まいの周囲に廃材や家具を放置している
- 枕木や柵を置いている
住まいが上記のような環境であれば、シロアリ被害に遭う可能性が高いため防除の対策をお勧めいたします。
白アリ被害に遭いやすい土地とは?
家の構造及び築年数と併せて確認していただきたいのが土地です。元々、湿地帯だった場所に住宅を建てていたり、ご自宅の周囲に田んぼあ池がある場合は注意が必要です。
たとえば・・・
- 日光が当たりにくい
- 風通しが良くない
- 暖かくて湿気が多い
など
このような環境は、シロアリが好む棲み着きやすい土地です。シロアリは外気や光に当たりすぎると体が乾燥して死んでしまう性質です。
そのため、「光が当たらない」「風通しが悪い」「湿気が多い」などの土地を好む傾向があります。
シロアリの被害に遭いやすい習慣とは?
土地、建物だけでなく生活習慣にも注意が必要です。
以下の項目に心当たりのある方は、白アリ被害に遭う危険性を高めているので注意が必要です。
- 水廻りの掃除をしていない。
- 逆に玄関のタイル面をよく水洗いしている。
- 壁や床・天井に雨漏りがある。それらを放置している。
- 定期的に押入れの換気をしていない。押し入れがカビくさい。
- 住宅周りに不要な木材を置きっぱなしにしている。
- 庭にある木や柵のメンテナンスをしていない。
まとめ
白蟻は駆除する前に徹底した「予防」が必要でそのためにはまずご自身の環境を見つめ直し、白アリ被害に遭いやすい家や土地や生活習慣を改善できる範囲で改善していく。それでも改善できない部分を弊社が白あり予防の施工をお手伝いしていきたいと考えております。弊社は福岡、北九州エリアは無料でお見積もりさせて頂いております。お気軽にお問い合わせください。