福岡が、白アリ被害の多い地域のひとつだということを知っていますか?
白アリ被害は年間で200万件を超えると言われていますが、20万件以上の被害が福岡で起こっていると聞けば、その被害の多さが伝わるのではないでしょうか。では、なぜ福岡での被害件数が多いのか、そして解決策はあるのかをこれから述べていきます。
なぜ福岡で白アリ被害が多いのか
白アリは家の柱などの木材はもちろん、畳や床、紙製品なども食べ尽くしてしまいます。福岡含め西日本では東日本にくらべ日本家屋が多い傾向にあります。日本家屋は白アリの餌となり得るものが多いため、被害件数も東日本と比べると大きくなってしまっているのです。また、白アリは昆虫の一種で、気温が低くなると活動が鈍くなりますが、北九州地方が温暖な気候であることが原因で秋冬の白アリの活動を助けてしまっています。そのうえ、現代の日本家屋には断熱材など保温性の高い材質が使われているため、秋冬であっても白アリにとって快適な住処となりやすいのです。
白アリ被害の解決策はあるのか
厄介なシロアリですが、解決策はあります。大きく分けて三つです。
一つ目は、プロによる定期的な住宅検査を受けることです。白蟻被害は自分たちの目に見えるようになった時には、すでに末期症状のことが多く、柱や梁などの住宅を支える木材が侵されてしまっていることが多いです。そのため、プロの目で床下の基礎部分などの検査を受けることによって、白蟻被害を未然に防ぐ方法です。
二つ目は、薬剤の散布です。これは、被害の出る前、出た後に床下の木材や壁の中に薬剤を直接散布し、すでにいる白アリの殺虫、新たな白アリの侵入を防ぐ方法です。
三つ目は、家の管理状況を見直すことです。室内の換気回数を増やしたり、床下の通気口を塞がないことで、湿気や温度を逃し白アリの住みにくい環境を作る方法です。
一つ目と二つ目の方法はどの季節でも効果がありますが、三つ目の方法は、気温の低くなる秋冬に大きな効果を発揮します。
白アリ被害への対策を始めましょう
白アリ被害は年間200万件を超える大きな問題です。しかし、上記の通り各個人の対策で、白アリ被害を未然に防ぐことは可能です。どの対策もやろうと思えばすぐにできるものばかりなので、まず一つ、対策を始めてみてください。